ファンドラップとは、預けたお金をプロが運用・管理する資産運用サービスのことです。資産を預けておくだけで、投資先の選定から売買の発注まで、投資のプロが代わりに担ってくれます。

大手証券会社や都市銀行など、幅広い金融機関で販売されていますが、評判が良くないと不安になる人も少なくないでしょう。実際にインターネットで口コミを検索すると「ひどい」「大損した」などのネガティブな言葉が散見されます。もちろん、利用するファンドラップによって成績が変わるため、一概に悪いとは言えません。

この記事では、ファンドラップの評判やデメリットについて解説します。また、大手証券会社や銀行を中心にファンドラップ口座の比較をしているため、選ぶ際の参考にしてみてください。

目次

ファンドラップの評判の原因は手数料の高さ?.. 1

ファンドラップと一緒に検討したい商品.. 2

ヘッジファンド. 2

外貨建て債券.. 2

ファンドラップの評判の原因は手数料の高さ?

ファンドラップについてインターネット検索してみると、さまざまな評判が見受けられます。メリットだけでなくデメリットにも目を向けておかないと、損をすることになるかもしれません。

ファンドラップは、プロに運用を任せられ、自分で売買をしなくて済むことが大きなメリットです。そのため、投資初心者や時間を割きたくない方に向いているといえます。

一方で、ファンドラップは投資信託と比べてプロに一任する範囲が広く、手数料が高額になります。口座管理手数料や信託報酬、投資一任報酬がかかるのが一般的です。

投資一任報酬は「固定報酬型」と「成功報酬型」の2種類から選ぶことになります。金融機関によって異なりますが、固定報酬型で年間1~2%、成功報酬型で10~20%が相場です。投資一任報酬を負担する時期は金融機関ごとに異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

ファンドラップは預金ではなく資産運用であり、預けた資産が減る可能性もあります。運用成績が悪く下がっているときでも手数料を取られることが、ファンドラップの評判が良くない理由の一つです。

ファンドラップと一緒に検討したい商品

ファンドラップの評判は参考程度にしても、成果を求めるには、市況とファンドラップの運用スタイルが適合する必要があります。市況を問わずに始められる投資として、ヘッジファンドと外貨建て債券を説明します。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、機関投資家や富裕層から私募により資金を集める投資ファンドのことです。投資先は株式、債券、不動産、為替、商品先物など多岐にわたり、投資戦略もヘッジファンドことに異なります。一般的な投資信託と比べて、比較的自由な資産運用で絶対収益を狙う点が特徴です。

ヘッジファンドも投資信託の一種ですが、限られた大口投資家しか出資できません。明確な基準はないものの、数千万円~数億円の年収・投資資産がないとヘッジファンドへの投資は難しいでしょう。

一般的に投資信託に比べて運用コストが高く、運用状況の透明性が低いことがヘッジファンドのデメリットです。一方で、複数の資産・金融商品に投資をすることで、価格の下落リスクを抑えられます。また、ヘッジファンドの多くは市場の環境に左右されずに絶対収益を求めているため、市況を問わずにリターンを期待できます。

外貨建て債券

外貨建て債券とは、発行体・通貨・発行場所のいずれかが海外である債券のことです。債券の払い込みや利払い、償還金の支払いがすべてドルやユーロなどの外貨で行われます。外貨建て債券は途中で売却する際や満期償還時に、為替相場の影響を受けることが特徴です。たとえば、外貨建て債券を1ドル100円で10,000ドル購入した場合、満期償還のタイミングで1ドル120円であれば20万円の為替差益となります。一方で、1ドル80円になっていれば20万円の為替差損となります。

外貨建て債券を購入するメリットは、海外の高い金利を享受できることです。日本では低金利が続いており、国債ではほとんど利回りを見込めないのが現状です。国内の預金や債券だけで資産を増やしていくのは難しいでしょう。海外には日本と比べて金利が高い国があり、相対的に高い利回りを期待できます。

ただし、償還時に円高だったことで損をしてしまうことが外貨建て債券では起こり得ます。外貨建て債券を購入する際は、為替相場の変動をこまめにチェックすることが重要です。

まとめ

ファンドラップの評判を理由に、運用するかどうかを迷っている方も少なくないでしょう。また、ファンドラップでの運用がうまくいかない方もいるかもしれません。

そのような場合には、金融機関から独立して活動する資産運用アドバイザーであるIFAによる投資アドバイスを求められてはいかがでしょうか。

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