本記事では、「1000万円以上のまとまった資産をヘッジファンドで運用したい」という方に向けて、
- ヘッジファンドの特徴と投資信託との違い
- ヘッジファンドのメリットと注意点
- 一般の投資家がヘッジファンドに投資する方法
以上の3点についてわかりやすくご紹介します。
目次
- 1.ヘッジファンドの特徴とは?投資信託との違いを解説
- 2.1000万円をヘッジファンドで運用するメリット5つ
- 3.1000万円をヘッジファンドで運用する注意点5つ
- 4.1000万円をヘッジファンドで運用するには?ヘッジファンドの始め方を解説
- 5.まずは問い合わせ!ヘッジファンドのことなら私たちにお任せください!
1.ヘッジファンドの特徴とは?投資信託との違いを解説
はじめに、ヘッジファンドの特徴と投資信託との違いについて解説します。
(1)ヘッジファンドは限られた人のみが投資できる
投資信託には大きく分けて
- 公募投資信託
- 私募投資信託
の2種類があります。通常の投資信託は「公募投資信託」に分類されているため、一般の個人投資家でも証券会社のホームページから簡単に購入が可能です。
しかし、日本で販売されているヘッジファンドの多くは「私募投資信託」に分類されており、投資家の勧誘方法に規制がかかっているため、証券会社を通して不特定多数の投資家に販売することはできません。
また、海外のヘッジファンドに問合せする場合は英語のメールや会話が必要な上に、資産査定が行われます。
そのため、情報の提供先が絞られているヘッジファンドは機関投資家や富裕層など、限られた投資家のみが投資できるファンドとなっています。
投資信託 | ヘッジファンド | |
---|---|---|
募集人数 | 不特定多数 | 少数(50人未満) |
対象投資家 | 一般の個人投資家 | 機関投資家・富裕層 |
投資金額 | 100円〜 | 1億円〜 |
契約方法 | 証券会社 | プライベートバンク |
また、ヘッジファンドへの投資はプライベートバンク経由が一般的です。さらに、ヘッジファンドに投資するには数億円から10億円以上の資産が必要とされています。
直接投資を受けいれている海外のヘッジファンドもありますが、実績のあるヘッジファンドは非合法なお金やマネーロンダリングに利用されることを避けるため、実績のある人や団体からしか資金を受け入れません。お金持ちだから投資できるわけでもないのです。
投資してあげる、という態度では投資することすら出来ず、投資させてもらうというヘッジファンドもあります。
(2)ヘッジファンドが目指すのは絶対収益
通常の投資信託は「相対収益」を方針にしています。相対収益は市場の平均値に沿った運用を行うため、市場が上昇しているときは利益を得られますが、下落しているときはマイナスを避けられません。
一方、ヘッジファンドは「絶対収益」を方針にしています。絶対収益はいかなる状況でも利益を狙う運用方針のため、投資信託と比べて高い利回りを期待できます。
投資信託 | ヘッジファンド | |
---|---|---|
運用方針 | 相対収益 | 絶対収益 |
(3)ヘッジファンドの手数料には成功報酬がある
通常の投資信託でかかる手数料は主に
- 購入手数料
- 信託報酬
この2つです。購入手数料は投資信託を購入する際に、0~3%の手数料を支払います。信託報酬は投資信託を管理・運営してもらうための手数料として、例えばアクティブ投資信託を保有している間、年率1.5%前後の手数料を支払います。
一方、ヘッジファンドでかかる手数料には主に、
- 管理報酬
- 成功報酬
この2つがあります。成功報酬はない場合もありますが、基本的にかかるものと思っておいた方が良いでしょう。
ヘッジファンドの手数料は一般的に2-20と言われており、管理報酬2%、成功報酬20%がかかります。ただし、成功報酬には基本的にハイウオーターマーク方式が採用されているため、過去最高値を更新した場合のみ発生するのが一般的です。
営業戦略上、成功報酬を取らないヘッジファンドもあり、ヘッジファンドの営業戦略も多様化しています。
2.1000万円をヘッジファンドで運用するメリット5つ
ヘッジファンドと投資信託との違いについて理解していただけたと思います。次に、1000万円をヘッジファンドで運用する5つのメリットについて解説します。
(1)運用を投資のプロにお任せできる
通常、投資を行うには銘柄の分析やポートフォリオのリバランスなど、多くの手間と時間がかかります。さらに、数千万円〜数億円単位の投資ともなると、負担は大きくなる一方です。
しかし、ヘッジファンドではファンドマネージャー(投資顧問)と呼ばれる投資のプロに、運用を一任できます。そのため、
- 自分で運用する自信がない方
- 仕事や家事で忙しく投資に割ける時間がない方
こういう方にも最適な投資商品と言るでしょう。
日本の投資信託も専門家が運用していますが、実態は運用会社に雇われた会社員です。多くのヘッジファンドでは、経営者や社員が自ら出資することで、投資家の利益と社員の利益とファンドの利益を同じベクトルにしていることが多いです。
日本の投資信託では、特段の専門性がなくても運用の仕事に就くことができますが、海外のヘッジファンドでは、数学等理系の博士号を持っているような天才たちがチームで運用するなど、日本の投資信託とは組織も違います。
また、弊社で取り扱うヘッジファンドは、証券会社が世界中のヘッジファンドの中から厳選したファンドを財務局に登録し提供しています。運用実績も10年、20年以上等、信頼できるファンドを厳選しているため、安心して運用を任せられます。
(2)リスクの分散ができる
株式投資など一つの投資商品に集中して投資を行ってしまうと、その商品が大きく値下がりした場合、自分の資産も減ってしまいます。そのため、自身で投資を行う際はポートフォリオのバランスを考えながら、分散投資をする必要があります。
一方、ヘッジファンドではファンドマネージャーが投資家から集めた資産を複数の投資先へ分散投資してくれるため、ヘッジファンドへ投資するだけで自動的に分散投資が可能です。
さらに、先述の通りヘッジファンドではいかなる状況でも利益を狙う絶対収益を方針としているため、資産損失のリスクを最大限に抑えるだけではなく、値下がりのタイミングでも利益を狙うことが可能です。
また、ヘッジファンドによっては市場の値動きに左右されない投資手法を用いるものもあり、市場の暴騰、暴落の影響をうけないものもあります。
(3)高い利回りが期待できる
通常の投資信託は、
- インデックスファンド
- アクティブファンド
この2種類に分類することができ、このインデックスファンドとアクティブファンドの違いは主に運用方法にあります。
インデックスファンド | 市場平均と連動した運用成果を目指す運用方法 |
---|---|
アクティブファンド | 市場平均を上回る運用成果を目標とした運用方法 |
しかし通常の投資信託のように市場の平均値に沿った運用方法では、市場が値下がりした場合のマイナスは避けられない上に、高い利回りも期待できません。
通常の投資信託の期待リターンは年率数%と言われています。一方でリスクは年間20~30%あります。
銀行の普通預金の平均金利が年率0.001%、定期預金が0.003%のため、銀行に預けてるよりは高い利回りが期待できますが、リターンの割にリスクが大きい投資信託に物足りなさを感じている人も多いでしょう。
一方、ヘッジファンドでは前述の通りいかなる状況でも利益を狙う絶対収益を方針としています。
さらに、弊社では運用実績の良いファンドを厳選して提供しているため、資産損失のリスクを最大限に抑えるだけではなく、年率10〜20%以上の高い利回りが期待できるファンドもあるのです。
(4)比較的自由な運用ができる
通常の投資信託には運用方法や戦術に厳しい規制があり、市場の平均値に沿った運用方法が基本となっています。
一方、ヘッジファンドには厳しい規制がないため、比較的自由な運用が可能です。ヘッジファンドの主な投資手法は以下の7つが挙げられます。
- 株式ロング・ショート
- マルチ・ストラテジー
- イベント・ドリブン
- マネージド・フューチャーズ
- 債券アービトラージ
- グローバルマクロ
- リラティブバリュー
(5)ヘッジファンドマネージャーやプライベートバンクから話を聞くこともできる
通常の投資信託は一般の個人投資家もインターネット上で簡単に購入できますが、よくわからないまま有名な銘柄を買ってしまっているという方も多いのではないでしょうか。
世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏が「自分が何をしているのか理解していないことがリスクだ」と述べているように、投資先について深く理解することは投資を行う上で非常に重要なポイントです。
一方、ヘッジファンドへの投資はプライベートバンク経由が一般的であるため、基本的にネット上での購入はできません。さらに、ヘッジファンドへ投資する場合は、投資をする前にプライベートバンクの担当者やヘッジファンドの担当者と直接面談する必要があります。
わからないことや不安なことは投資の専門家に直接相談できるため、投資手法について理解した上で投資をすることが可能です。
ただし、投資信託と異なり投資先は非開示になっているため、具体的にどの会社に投資しているか気になる人には知る術がありません。
3.1000万円をヘッジファンドで運用する注意点5つ
ここまでヘッジファンドのメリットについてご紹介してきましたが、ヘッジファンドのデメリットや注意点についても確認しておきましょう。
次に、1000万円をヘッジファンドで運用する際の の注意点について解説します。
(1)最低投資額が高い
通常の投資信託は100円から投資できる投資信託があるなど、最低投資額が安いのが特徴です。しかし、ヘッジファンドへの投資は通常1億円からと言われており、最低投資額が高額です。
先述の通り、ヘッジファンドは私募投資信託であるため、投資家の募集方法に強い規制がかかっており、不特定多数の個人投資家に販売することはできません。
プライベートバンクや一部証券会社を通じて購入するため、最低投資額による投資家の選別が行われています。
ただし、弊社はキャピタル・パートナーズ証券、エアーズシー証券の金融商品仲介業者のため、10万ドル=約1000万円(1ドル100円とした場合)からヘッジファンドへの投資が可能です。※最低投資金額は5万ドルのファンドもあります。
(2)ファンドが倒産する可能性がある
ヘッジファンドが取り返しのつかない大損失を出した場合、運用会社が倒産する可能性があります。そのため、ヘッジファンドへ投資する際は、過去の運用成績を事前に確認するようにしましょう。
しっかりしたヘッジファンドは監査法人が監査しているため、虚偽報告で騙される危険性は低いでしょう。監査法人の監査がないヘッジファンドは運用情報自体が虚偽の可能性もあるので注意が必要です。
偽ファンドの場合は、投資資金を持ち逃げされる危険性が高くなると考えるといいでしょう。
(3)解約のタイミングに制限がある
通常の投資信託の場合、基本的に解約のタイミングに制限はありません。しかし、ヘッジファンドの場合は「ロックアップ期間」といって、一定期間解約できない場合もあります。
なぜなら、ヘッジファンドは一人の投資家からまとまった投資額を募っているため、解約が頻繁に発生すると計画通りに運用ができなくなってしまうのです。
これまでは「45日ルール」と呼ばれる、「ヘッジファンドを解約するには決算日の45日前までに申し出をしなければならない」というルールが一般的でしたが、現在は月に一度から数ヶ月に一度など、ファンドによってさまざまです。
ヘッジファンドを選ぶ際は、解約できるタイミングについても確認しておくようにしましょう。すぐに資金が必要となる場合は、ヘッジファンドへの投資は避けるべきでしょう。
(4)成功報酬がある分手数料が高い
先述の通り、ヘッジファンドでは資産を管理・運用してもらうための管理報酬の他、過去最高値を更新した場合のみ成功報酬が発生します。成功報酬はない場合もありますが、基本的にかかるものと思っておいた方が良いでしょう。
ヘッジファンドの手数料は一般的に2-20と言われており、管理報酬2%、成功報酬20%がかかります。しかし、近年は成功報酬が値下がり傾向にあり、平均14.5%と言われています。
ただし、これらの数字はあくまで平均値であり、管理報酬や成功報酬はファンドによって異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。
ヘッジファンドの運用実績は報酬を控除した数値として表されるのが一般的です。ローコスト・ローリターンのファンドとハイコスト・ハイリターンのファンドの選択はリスク選好など投資家の好みによります。
(5)契約までに手間がかかる
通常の投資信託の場合、情報収集から実際の購入まで、インターネット上で簡単に行うことができます。
一方、ヘッジファンドの多くは私募であるため、インターネット上には情報がありません。情報があるとしたら私募ではないか、不特定の第三者が何らかの目的のために情報漏えいさせていることになります。私募投信の情報は直接問い合わせる、もしくは知人から紹介してもらう必要があります。
また、先述の通りヘッジファンドへ投資するには、プライベートバンクや一部証券会社の担当者との面談も必要です。
このように、通常の投資信託と比べるとヘッジファンドは契約までに多くの手間と時間がかかるわけです。
わからないことや不安なことを投資の専門家に直接相談できるのはメリットでもありますが、契約までに多くの手間と時間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
4.1000万円をヘッジファンドで運用するには?ヘッジファンドの始め方を解説
ここまでヘッジファンドの基礎知識について解説してきましたが、一般の投資家がヘッジファンドへ投資するにはどうすればいいのでしょうか。次に、ヘッジファンドの始め方について解説します。
(1)直接ファンドへ問い合わせる
ヘッジファンドのホームページから直接問い合わせる方法です。問い合わせの後、ファンドの担当者と面談を行い、問題がなければ契約に進みます。
ただし、直接ヘッジファンドへ問い合わせる場合は基本的に英語が必須のため、英語に自信のない方にはむずかしい方法と言えます。メールも電話も英語が必須です。また米国籍を保有している場合は投資が難しい場合もありますので注意が必要です。
また、資産規模も数億円以上の資産が必要です。
(2)知り合いにファンドの担当者を紹介してもらう
知人にヘッジファンドの担当者を紹介してもらう方法です。信頼している知人の紹介であれば、安心して運用を任せられます。
ただし、資産家層でない限り、知人からの紹介もむずかしいでしょう。紹介してもらったとしても、資金の元手や投資家の属性によっては投資を断られてもおかしくありません。
また、日本において無資格でヘッジファンドを販売する業者もいます。例えば、香港などのIFAと呼ばれる業者ですと、日本において無資格募集をし、海外に渡航し最終的に投資するなどの方法があります。
海外のIFAですと日本語対応のできる場合もありますが、日本の金融機関のような対応を期待することはできません。海外送金の情報は送金金融機関である銀行から、国税庁に情報が届くようになっています。
投資したときは問題なくとも、投資資金を受け取った際に税務調査の対象になることもありますので要注意です。
(3)証券会社で購入する
少数ではありますが、一部の富裕層向けの証券会社でヘッジファンドを取り扱っている場合があります。
証券会社経由であれば、詐欺的なファンドにあたる可能性もありません。また、日本で私募の勧誘承認を得ているため、安心して運用を任せられます。
5.まずは問い合わせ!ヘッジファンドのことなら私たちにお任せください!
私たちは、世界中のヘッジファンドの中から実績のあるファンドを厳選して紹介しています。
また、通常であれば1億円以上の最低投資額が必要のところ、弊社では10万ドル=約1000万円からヘッジファンドへの投資が可能です。
私募のため限られたお客様にのみ情報を提供しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。※ご相談の際は資産状況を確認しております。
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監修:IFA 高橋成壽